ファンじゃなくてもしっかり面白い韓国アイドル映画
韓国のアイドル映画についてブコメ書いたら結構スターをもらった。
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韓国映画はアイドル映画でも演技下手は起用されないし、内容もファンじゃなくてもしっかり面白いけどな
2022/03/29 20:16
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最近見たNetflixの韓国アイドル映画「モラルセンス~君はご主人様~」が頭にあった。
主役の2人(少女時代ソヒョン、U-KISSジュン)は正直アイドルとしての全盛期はとっくに過ぎているし、U-KISSに至ってはアイドル時代も大人気だったかというと「?」なイメージだ。知ってる曲はあるけど…くらい。
「今はドラマの脇役が多い元アイドル2人が演じるちょっとエッチな映画」となると日本の感覚だとぬるい映画になりそうな予感しかしないと思うのだけど、この「モラルセンス」、ちゃんと面白かった。
ストーリーは個人的にはあまり好きじゃなかったけど、「ここ女性へのサービスでしょ!?」という見せ場のシーンがあった(youtube予告には出てこないのでぜひ本編を見てほしい)。
モラルセンス ~君はご主人様~ | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
でも媚び媚びかというとそういう訳でもなく、映像的に素晴らしく、作り手の美学も伝わってくる感じ。
一方日本では、菅田将暉は恋愛ドラマに対して、
媚び売ってるではないですけど、こういうの観たいんだろってところにちゃんとナルシストになって向き合わなきゃいけない
と発言したらしい。「自分はいいとは思わないけど…」的な本音がちょっと見える。
私は映画に詳しくないが、この「モラルセンス」は女性の欲望をちゃんと認めた上で、視聴者の感性を信用して制作側も「いいもの」と思える作品を作っている感じがした。
「女性への媚び」と「作品としての良さ」は両立しないかのように思われているけれど、「モラルセンス」はバランスよく両立させている。(さすがに大傑作!というほどではないけれど)
韓国でヒットした韓国映画「哭声/コクソン」に出演した國村隼も、韓国の観客について
「果たしてどれくらいのお客さんが、この世界観を楽しんでくれるんやろう」とある意味不安を持っていたくらいなんですけど、700万人近い人が観てくれたので、「ええっ!?」って(笑)。うれしい驚きというか、言い方を変えれば「韓国すごいな!」と思いました。韓国のお客さんがすごい、といったほうがいいのかもしれません。
と語っているけど、単純に日本の制作側が「いいものを作ってもお前らにはわからないんだろ?」と観客を舐めているだけな気がする。
韓国ドラマも日本に入ってくるとダサポスターにされるし、今回の作品も韓国版タイトルは「モラルセンス」だけなのに日本版タイトルは「~君はご主人様~」とか作品中で誰も一言も言ってないダササブタイトル付けられるし。
もうちょっと観客のこと信用しようぜ、と思う。